猫に整体

2012/11/21 19:15 に 長坂 明美nagasaka が投稿   [ 2012/11/21 20:24 に更新しました ]
最近は動物の世界でもマッサージが流行っているようです。
本も何冊も出ていますし、講習会なども開催されていて、飼い主さんの中には、愛犬、愛猫に本を片手にマッサージをしてあげている、という人も少なからずいるのではないでしょうか?
今回は、人間の健康についてではなくて、ペットの健康、動物の整体についてのお話です。

「マッサージ台のセイウチ」という本があります。副題が「グリエルモ先生の動物揉みほぐし診療記」といいます。
馬、イルカ、セイウチから、果てはサメまで揉みほぐしてしまった世界でも珍しい動物マッサージ療法士さんの診療記録が書かれています。
この本を紹介してくれたのは、友人の整体師ですが、彼女は、近所の野良猫や愛猫に整体を施すのを趣味にしています。
うそかほんとか、彼女が近所を散歩していると、野良猫たちがよってきて、揉んで~と身体を摺り寄せてくるんだとか。

さて、我が家には現在18歳になる老ねこがいるのですが、この子は先天的に腰の骨が一本足りません。
ねこにはよくある奇形らしいのですが、そのせいか、昔からなよんとしたおかしな座り方をするねこでありました。
件の整体師が我が家に遊びに、というか人間の整体をしにきたときのこと。
この子の尻尾が動いていない!という指摘を受けました。
たしかによくみると、尻尾がぴんとのびたまま、触っても動きません。
尻尾の体温も低いようで、このままでは壊死してしまうかもしれないといわれました。

この子の尻尾がいつからそうなっていたのかわかりませんが、後日、動物病院でレントゲンを撮ってもらったところ、腰骨が足りないせいで、骨が変形し、神経を圧迫している様子がはっきりと写っていました。
動物病院の先生には、これは治らないので、悪化させないように気をつけるしかありませんといわれました。
悪化させないように、といわれたところで、特にできることがあるわけではありません。
件の整体師から、簡単に背中から腰の整体と、尻尾のマッサージの仕方を教わったので、気が向いたときに、教わった方法プラスアルファで愛猫に整体を施しはじめました。
紹介された本も買って読みました。

そして、ある日のこと。
愛猫の尻尾が動いていました。触ってみると少し温かいような気がします。
こうなると俄然おもしろくなってきて、さらに様々な場所に整体を施していきました。
この子は元々心臓も悪く、身体全体が硬い感じで、ねこにしては柔軟性がない子でした。
私は幸い足もみやですので、触って硬い感じのところを、足もみと同じ要領で日々ほぐしていきました。
いつしか、ねこの身体全体がふにゃふにゃになっていき、心なしか呼吸も深くなり、ちょっと細くて筋肉が落ちていた足ががっちりし、そして、尻尾はふつうのねこと同じようにくねくねと動くようになっていました。
ちなみに動物病院で再度レントゲンを撮ってもらったところ、神経が圧迫されずにきれいに通っていることが確認できました。

猫も犬も年をとると身体が硬くなって節々が痛くなるのは人間と変わらないようです。
どうも最近うちの猫が、犬が、年をとってきたなあと感じたら、マッサージよりももう少し強めの「整体」をしてあげるといいかもしれません。
ちなみに我が家のねこはすっかり整体が病みつきになってしまい、ちょっと身体が硬くなってくると、朝から揉んでくれ~とうるさいのです。
私はすっかり我が家のねこ専属整体師です。

2010.07.19